お仏壇を安置するということは、“私たちの人生にとって、本当に大切にしなければならない尊いことはなにか”と
いつも問いかけてくださる場を賜るということなのです。
“一人暮らしだから必要ない”とか、“田舎の本家にあるから新しい家には必要ない”とか、
人がなくなっており、お葬式や年忌法要を勤めなくてはならなくなったときに購入するものだと思われている方がいます。
しかし、お仏壇は、一人ひとりの心の依りどころとなる大切なものです。
どうぞ、お住まいにお仏壇を安置して下さい。
金箔仏壇
金箔仏壇は、全体に黒の漆塗りが施され、内部に金箔が張ってある仏壇で、塗り仏壇とも呼ばれています。
浄土真宗の家に金仏壇が置いてあることが多いため、金仏壇は浄土真宗用だと思われていますが、金箔仏壇は他の宗派でも使います。
唐木仏壇
唐木仏壇は、黒檀や紫檀など銘木と呼ばれている木材の美しい木目を生かした仏壇です。
唐木(からき)とは、中国が「唐」と呼ばれていたころ、唐から輸入された東南アジア産の銘木のことで、日本では産出されない木材のことを指していました。
黒檀と紫檀が昔から唐木と呼ばれていたことから、唐木仏壇と名づけられたようです。
神徒壇
神徒壇とは、神道(しんとう)の方がご先祖様をお祀りするための社(やしろ)のことを言います。祖霊舎とも呼びます。
仏壇の置き方
仏壇を購入する前に、仏壇を置く場所を考えてからご購入することをおすすめします。
現代の住宅事情では、様々な間取りやデザインがあり、置き場所で悩み事もございますが、このような点にご注意して設置場所を考えましょう。
金仏壇のできるまで
お仏壇には大きく分けて2つの種類があり、漆を塗ったあとに金箔を施したものを「金箔仏壇(漆仏壇)」と呼んでいます。1年以上自然乾燥させた檜や松などを用い、木取りや木地加工を経て塗りが施されます。塗りの工程は下地塗りから中塗り、仕上げの上塗りまで6~7回の塗りを重ね、その間に堅牢度と美しさを高める研ぎ出しが行われます。
このあと、高雅さを醸し出す蒔絵が描かれ、そして金箔仏壇の命ともいえる金箔が施されます。厚さ約0.5ミクロン、約10cm四方の金箔を一瞬のうちに貼りつけていく金箔押しの作業は、技術を要する仏壇の制作工程の中でも、優れた職人の手を最も多く必要とするものです。
カネダイでは、このように荘厳で豪華な金箔仏壇を主に製造しています。原木は100本の中から5、6本という厳しさで選定。純度99%の良質の金沢金箔を使い、塗りや蒔絵には700余年の歴史を誇る川連塗の技法を活かすなど、優れた材質と職人の技にこだわり、さらには全工程を自社生産することで、高品質の良品を廉価でお届けしております。
①原木
直径40センチ以上の太径木のみ、しかも100本の中に5、6本といわれる良質の選木を仕入れます。
②製材・木取
一括製材された用材は、最低12か月以上の自然乾燥を行い木質を安定させます。
③木地
加工する仏壇のタイプが工場別に決まっており、組立て仕上げられます。
④下地塗〜研出し〜中塗〜研出し〜上塗り
木地に最も適した配合の塗料を使用し、川連塗の技を伝承する職人によって施されます。刷毛の塗面の方向や力加減に最新の注意が払われ、下地塗りから完成品となる上塗りまで6回ほど塗りを重ねます。その工程ごとに研出しが手作業で行われます。そして、仏壇のパーツごとに無駄なく木取りを行います。
⑤金箔押
国内の金箔生産の98%以上を誇る、良質の金沢金箔を使用します。わずか数グラムの金を叩いて延ばした金箔を和紙からはがし、息をひそめながら立て押し、横押し、寝押しと貼り付けられます。そして、仏壇のパーツごとに無駄なく木取りを行います。